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★津軽三味線★加藤流三絃道「訓音会」公式ブログ 「藤秋会」実録お家元の秘密
秋田の御家元宅で始まった「仮・内弟子生活一ヶ月限定版」の番外編。
それを機に、夏休みや冬休みにお邪魔してはお世話になるようになった、そんな折の事件!

●衝撃の失敗談・その2

お盆の祭舞台のお仕事は、同じ日に重なることがあり、そんな時は二班に分かれる。

司会の奥様、訓成さん、訓菊さん、と訓音で、小野花子先生や尺八の菅原五郎先生とご一緒させて頂いた時のこと。

伴奏の合間に、お客様の中へ分け入って、小野花子先生のカセットテープ販売をお手伝いさせて頂いていたら、そろそろフィナーレのドンパン節の頃合いに。急いで楽屋に戻って三味線を持ち、舞台へ。

奥様のなめらかなフィナーレの口上。
と、その時!!

うおっっ!?
バ、バチがないっっっ!!!

いつも帯にはさんでいたが、カセットテープ販売で抜いてしまったのをすっかり忘れ、帯にはさんでいるつもりで舞台に上がってしまった!!

まだ、口上は続きそう…。よし!ちゃっと行ってちゃっと戻ろう!と、立ち上がろうとしたら、菅原先生に引き止められた。

「座ってれってェ」

ハイ、そうしたいのは山々なのですが…モゴモゴ…。

そうこうしている内に、奥様の曲紹介。
「ドンパン節です!」

うわ~…!やるしかない!!と爪で弾きはじめた。

訓成さんと一緒なこともあり、音ではそんなにわからない。幸い、歌手の先生方が前にずらりと並んで手元も見えない。

よし!ラッキー!!

と思っていたら、
奥様の「伴奏は藤秋会!」の言葉と共に、前に立っていらっしゃった小野花子先生が、気を遣って私達をお客様から見えるように、身体を動かしてフィーチャー?して下さった…。

終わった……。(何回も終わってるんだけど)

小野花子先生は気づかれてびっくり仰天!
楽屋に戻るなり大爆笑。
菅原先生も、そういうことだったのかと大笑い。

穴があったら入って、埋めてもらいたいような夏の夜‐。

やさしい先生方でよかった…。でも御家元、不肖の弟子で誠に申し訳ございません!!あっ、もしかしてこの事件、御家元はご存知なかったかも…。

本当に終わった……。
三味線を弾きに行くのに三味線を忘れた、さとね…。これはもう一刻もはやく御家元にお話ししなければならない事態。

お、お、お、怒られる~…(そりゃそうだ)、とシメられる寸前の鶏のような気持ちで、御家元に。

う~ん、それはもう火山爆発。ひぃ~……。
しかし、烈火の如く、はたまた雷のごとくお怒りになっても、後をひかない御家元のこと。その後は三味線をどう用立てるかという流れに移行。

結局たまたま少し走った所に秋田本部の会員さんのお宅があり、連絡をとったところお借りできることに!ああ、ありがたや、ありがたや。

そうして何とか事なき?を得たが、やはりいつもと違うケースに入っているとつい見落としてしまったようで、戻ってみると、私の忘れられた三味線が御家元からお借りしたケースに入ってしょぼんと稽古場に。ごめんね、しゃみこ。

それにしても藤秋会ネットワークの有り難さ。全国各地の兄弟弟子に改めて思いをはせる。
皆様、いつも感謝してます!
秋田で始まった「さとねの仮・内弟子生活一ヶ月限定版」のお話から少しそれ、それをきっかけに夏休み・冬休みなどに御家元のお宅にお邪魔するようになったある時のこと。

●衝撃の失敗談・その1

その時は訓栄さんや訓成さん方も一緒だったと思う。お盆に山形の祭舞台の仕事に連れて行って頂いた。

出かける時には皆稽古場から一斉に荷物出し。私は三つ折りケースで名古屋から三味線を持って来ていた関係で、御家元から長ケースをお借りしていた。

よーし、みんな積み終えたと車に乗り込む。山形へ向かってレッツゴー!山間部を目指すのでだんだん緑が多くなっていく。と同時に私の胸にはある不安がふくらんでいった。‐「私の三味線、載せたかな…」。

だんだん嫌な汗が出てきて、鼓動が速くなっていく。後部座席の私は、その後ろの荷台に積んである三味線を直視することができず、チラ見した最上段の高さから三味線が何挺あるかを必死に計算する。

だって、三味線を心配そうにがっつり見たら、何かあったかって必ず聞かれるだろう。それで三味線載せたか心配で、なんて言ったら今更なんだと怒られる。もしちゃんと載せていたら怒られ損だ。

でももし積んでいなかったら少しでも早く申し出なければ…。葛藤…。

行程の三分の二も来た頃だろうか、コンビニに停車。みんな買い物に行ったりお手洗いに行ったり。よし、今だ!と誰もいなくなったのを見計らって荷台を確認!!…があっっ!…終わった…。不安は的中していた。はわわ、どうしよう…。

三味線を弾きに行くのに三味線がないなんて!?もう戻る時間もない。このまま名古屋に帰ろうか!?

どうする、さとね!
待て、次号!?
秋田で始まった、さとねの「仮・内弟子生活一ヶ月限定版」…。そこで次々と明らかになる御家元の秘密-はてさて今日は。

●衝撃の事実・おつりがくる公演開催!?

御家元のお宅にお世話になっていると、その頃子供だった私が普段耳にしなかった裏事情が聞こえてくる。

『チケットの金額が〇〇で、内容は…』
『…いや!それじゃだめだ!おつりが出なくちゃだめなんだよ』

「!?」
どうもさきの公演の内容を検討しているらしいことは分かったが…、公演に来た人がおつりをもらえるの??いいなあ??

いやいや、そうでなく!
話は最後まで聞かねばならぬ。
どうやら、御家元がおっしゃるには、チケット代を払って聞きにきた人が、公演の内容が「その金額に見合っている」と思うのでは失敗で、「これでは安い!」と感じる程の内容にしなければ絶対にだめだということらしい。
そして、それがせっかく足を運んで下さったお客様の気持ちに応えることなのだと。

なるほど、あれからウン十年経つがその方針は一貫して変わっていない。
そして、師匠のその考えは、子供だった私の脳裏に深く刻まれた。私がライブや演奏会を行う時も必ず金額以上のものをと目指す自分がいる。

プロとしてあってはならないことだが、力及ばず金額に足る仕事ができなかったと感じる時の惨めさ・申し訳なさは言葉にできない。
しかし、お客様に「こんなの安すぎるよ!」と声をかけて頂いた時の喜びはこの上ない。未熟者にも師匠の微笑みが見えるようだ。

プロとして当たり前のこと、それはお客様の期待をこえること。
その為には、日々たゆまぬ精進と、そして常に自分に厳しくある強い精神力が必要なのだと、誰よりも稽古していた師匠の背中が教えてくれた。
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私こと、加藤訓音の学生時代、秋田の御家元宅にて始まった「仮・内弟子生活 一ヶ月限定版」。
さてさて次なる衝撃は…!?

●衝撃の事実・その3 弟子に行われる驚異の肉体改造!!

御家元には、とてつもない実力をもつパートナーがいらっしゃる。
そのパートナーとは…、奥様である!

奥様は、美しく、スタイルよく、明るく、情が深く、頭がよい。
思えば、何も心得ない子供二人を、よくも一ヶ月のながきにわたって面倒を見て下さったものだ。(というか、その後も今もお世話になりっぱなしだが…)

しかし、その非の打ち所のない奥様と暮らしていく内、一つだけ隠された、しかも重大な事実が徐々に明らかとなった…。
それは、御家元宅での生活が始まって一週間もした頃だろうか。
奥様が、市場に連れて行って下さった。そこには、名古屋では食べたことのない食材の数々が並ぶ。(そんな市場のおばあちゃんがふと歌う民謡が、またとんでもなくうまい!!)

そして、食卓に並んだお皿の数々…。
初日から感じていたことではあったが、この時に私の不安は現実のものとしてはっきりとした影をおびた…。

奥さんは、料理がうま「すぎる」…。

ただでさえ、秋田は空気がうまい、米がうまい、新鮮な魚貝類に、きりたんぽのしょっつる鍋…。うまいものだらけに加え、奥様は料理がうま「すぎる」…。
その上、御家元は食事では必ず、テーブルいっぱいに料理を用意させ、なおかつ、「遠慮してもしょうがないんだから、どんどん食べなさい」とすすめ上手ときたもんだ。

私は一ヶ月で見事5キロの増量に成功し?、空港へ迎えに来た母は私の変わり果てた姿に「えっ???ゆみこ(あっ、本名です)??」「あんた、その顔っっっっ!!!」と大爆笑。

津軽三味線も身体が資本。そして、安全・安心な食事は身体の基本。
御家元が、日本各地へ重い荷物を持って、何十年もお稽古を続けていられるのは、秋田の自然と、奥様のおいしい食事のおかげに違いない。

※写真は、その頃一気に10個は食べたであろう秋田の銘菓・金萬。音喜さんが生徒さんから頂いたというので、懐かしさにパチリ!
はてさて、秋田で始まった「仮・内弟子生活 一ヶ月限定版」。そこで次々と明らかになる御家元の秘密…。

●衝撃の事実・その2:御家元は日本人ではない!?

師匠のお宅では、弟子は掃除や食事の準備手伝い・後片付けの他にも、電話や来客の応対をする。

御家元のお宅について二日目のこと。電話が鳴り従姉妹が受話器をとる。
「は?…」「すみません、お名前をもう一度…」「何度も申し訳ありません、お名前をもう一度…」「え~…」「はい?…」随分ながいやりとりをした後、振り返って困った顔でこう言った、「すみません、『しんじたみぇ』さんとおっしゃる方からお電話です…」今何て???

御家元によると、どうもその方は『すずき ためごろう』さんとおっしゃる方で、通称『すずため』さんと呼ばれており、ご自身でもそのように名乗られたようだ。御家元は普段大変わかりやすい共通語をお話しになっていたが、その電話に出られた途端、異国?の方に大変身!!(話されている意味内容はほとんど不明だった…。)

それだけではない、御家元は名古屋では名古屋弁で話されるし、富山、鹿児島、各地の言葉で自由自在にお話しになる。海外でも意味は本当に不明だが、すぐそれらしい造語で冗談の一つや二つや三つや四つはかませるようになってしまう。やはり音の上がり下がりや緩急をつかむセンスが違うのだろう。いったいどんな頭の構造なのか??

いや、御家元はもともと日本人…いや地球人ではないのかも??だって、この間ソフトバンクただ友なる交信手段をもって宇宙と交信していた。その宇宙の未知なる生命体からついに私にも接触があったのだ!!その宇宙からの交信記録がこちら。

「こっちさ、やってけねんしべが めぶがねんしども、なぼまったてこねら、こっちゃちょくせつちゃっちゃどちゃんとメールやっちゃってけねんしべが●●●●えんしぎゃ?こっちゃちょくせつやるんだんしよ。へば」

「?????????(スーパーコンピュータにかけないと解読できない暗号か???)」宇宙語初体験の私は、御家元に通訳頂いてやっと交信を終えた。

未知なる生命体とは実はこのホームページの制作者で、御家元の高校時代からの大親友・栗谷さんだったのだが(栗谷さん、ごめんなさいっ!)、どうも御家元は栗谷さんとお話になると、やはり途端にしかも完全に!秋田の言葉になるようで(気のおけない仲なので、恐らく俗語も入っていてテンポも速く、自称・秋田弁検定ヒアリング三級の私でもほとんど意味不明)、その様子は、少なくとも名古屋の人間からは絶対に日本の言葉だと判別できないだろう。

でもその言葉にあらわれているように、故郷を決して忘れず、大切にしているからこそ、味のある三味線が弾けるに違いない。「民謡は心のふるさと」とは本当によく言ったものですネ。

※栗谷さんからの交信内容を知りたい方は、コメントにて栗谷さんにおねだりしてみて下さいね!
期せずして?始まったさとねの「仮・内弟子生活 一ヶ月限定版」。
そこでつぎつぎと明らかになった「御家元の秘密!?」…。

●衝撃の事実・その1 御家元は寝ていない!?

さて、早速始まった、仮・内弟子生活。
当然弟子は、師匠より早く起きて、掃除をすませ、
朝食の準備を手伝う。

しかし、時には前日遅くなり、「明日はゆっくりでいいよ」と
有り難いお言葉を頂く。

ところが!!お言葉通りいつもより遅く起きてみると、
御家元は既に起床。はう…っ!!
「申し訳ありません!」と申し上げると、
「いや、いいんだ、昨日遅かったんだからゆっくりしてなさい」と
心からの優しいお言葉。
いや、これではいけない、やはり師匠より早く起きなければ…。

そこでまた遅くなり有り難いお言葉を頂いた翌日に、チャレンジ!
ところがっ!!!やっぱり御家元は既に起床。むむむ~…。
…いやいやこれはやはり弟子が至らない、と再度時間を早める。

ところがっっっっ!!!撃沈…。
何度チャレンジしても前日遅ければ遅い程、御家元は
早く起床されているような…??

いんや、までよ、(だんだん秋田弁)
実は御家元は寝ていないのでは、という仮説が頭をよぎる。
(だって、寝室に入ってからのことは分からないし。)
そして、その疑問は長年私の頭を離れなかった。

それがつい先日、ついにその仮説が事実だと証明されたのだ!!
嘘だと思ったら、御家元のブログの時間をご覧になって下さい。
夜中の一時過ぎに更新されていたかと思えば、
朝の四時過ぎに更新されている…。
そんなのおかしいよー!!

加藤流三絃道の御家元ともなると、24時間フル稼働なのですね。
いや、24時間フル稼働されているから、御家元なのですね…。
不肖の弟子は、精進します、ハイ。
カルチャーショック!!
という体験を、人生の中でどれだ体験するだろう。
私の初めてのカルチャーショックは、高校生の時、御家元のお宅でのことだった。

「夏休み、うちに遊びに来るか?」という嬉しいお言葉を頂き、
その頃一緒にお稽古をつけて頂いていた従姉妹と共に、一ヶ月の秋田滞在。
そんなにながく親元を離れたこともなく、初めての秋田!
御家元と従姉妹と共に、飛行機に乗って飛び立った瞬間のことを今でも覚えている。

名古屋とは全く違う空気や言葉、食べ物…それぞれが新鮮でわくわくしたが、
何よりも衝撃を受けたのは、「生活」だった。

私の家も従姉妹の家も、父親は自分で商売をしてはいたものの、
いわゆるごく一般家庭で、(従姉妹はまだ家事の手伝いをしていたかもしれないが、)
私は、家事のことはほぼ全て母に任せっきりで、それが当たり前の毎日だった。
そして、父や母とは普通にけんかや、気に入らないことは口ごたえもしていたものだ。

ところが、御家元のお宅に到着すると、奥様から思ってもいなかった一言が…。
加藤愛子「この世界では師匠が黒と言ったら、白い物も黒」
(「えっっっっっ!!」)←心の声
「お部屋やお風呂も自分達が使うのだから、自分達で掃除すること」
「食事した食器も自分達で洗うこと」
(「ええっっっっっ!!!」)←やっぱり心の声

これはえらいこっちゃ…と覚悟を決めた初日。

★その頃はまだ、この奥様の言葉の本当の意味が分かっていなかった。
単純に封建的な徒弟制度のきまりごとではない。
ここに加藤流三絃道が「道」たるゆえん、極意?があると今では(勝手に)思っている。
それは、また後日「さとね ぽりしー」にて…。

かくして、さとねの「仮・内弟子生活 一ヶ月限定版」がスタートした。
と同時に、つぎつぎと明らかになる「御家元の秘密!?」!!!
待て、次号!?